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知り合いの不幸女が、いつの間にかカレーソース女になってた

 私の知り合いに「Hちゃんという女の子がいた。

 私が、水商売の仕事してた時に知り合った女の子だ。

 

 彼女はいつもダメ男にばかり引っかかる、典型的な馬鹿女だった。

 しかもダメ男のレベルが一桁違っていた。

 

 Hちゃんのダメ男エピソード☆

 Aさんとの結婚生活編 

  1. 結婚して入籍までしていたのに、他の女に奪われる形で、突如として一方的に離婚された。
  2. しかしその後、Aさんから「仕事をやめて生活できない…Hしか頼れる相手がいない…」と言われ、とりあえず仕事を再開するまでという約束で、何故か生活費を送金することになった。
  3. しかしその生活費は、パチンコ代として消費されたり、他のニートの友達に貸したりしていたことが後に判明した。

 

 ホストのBさんと付き合っていたとき編

  1. Bさんはエブリデイ浮気生活だったが、Hちゃんが浮気するとすぐボコボコにした。
  2. 顔面が二倍にふくれあがるほどボコボコにされ、警察沙汰になったことまであった。
  3. Hは骨折してるのに、Bがそのときの気分で「スノボーしたい」と言い出し、強制で連れてかれたことがあった。
  4. HとBと、Hの親友であるEちゃんという女の子の三人でお泊まりオールしたとき、BはEに手を出そうとした。さすがに拒否られてた。 

 

 

 そんな彼女だったが

 去年くらいに何故か突然、すごくまともな彼氏ができた。

 出会いは美容師さんとその客の関係。

 仮にCさんと呼ぶことにしよう。

 

 Cさんはとても素敵な男性だった。

 素敵というか、ただ普通のことを普通にしてくれるだけの人なんだけれども……

 

 Cさんは、束縛は一切しなかった。

 もちろんボコボコにもしてこない。

 まずそもそもキレない。

 感情的にならない。

 Hがどれだけ感情的になって泣きわめいても、ただ冷静に見守ってくれるのだ。

 そして、最近ついに二人は結婚することになった。

 

 

 今日私は、たまたまHと電話をしていた。

 そのとき、冗談まじりにこんな会話をした。

 

 「最近のHからは微笑ましいエピソードしか聞こえてこなくて、お兄さん寂しいよ。昔のエブリデイ不幸だったHはどこにいったの」

 「www 言われてみればそうだねー」

 「ちょっと、最近一番不幸だった話を言ってご覧なさいよ」

 「えー?」

 

 彼女は少し悩んだ末、こう返した。

 

 「うーん、こないだCが『カレーは一晩煮込んだのが一番おいしい』って言うから、前日の夜から仕込んでカレーを作ってあげたの。そしたらあいつ……。一口も食べないうちからソースかけやがったの!! それで私がすごい怒って、ケンカになったことくらいかなぁ」

 

 ……(^o^)?

 

 最大不幸が?

 カレーに?

 ソース?

 

 はああぁああぁぁぁぁぁぁぁんんんんん!?

 

 「あんた、ふぬけちまったよ!!」

 「えwww」

 「世の中にはなぁ! あんたより不幸な人がたくさんいるんだよ!! わかってんのかよ!!」

 「えーーー!」

 「俺が何を言ってるかわからねえかぁ? わからねえってんなら、一年前の自分の心に問いかけてみろやあぁぁぁぁっ!!」

 「wwwwwwww」

 

 そして私は電話を切った。

 最後の最後まで、「このふぬけ野郎がっ!」と何度も何度も罵声を浴びせてやった。

 こんなふぬけ野郎には、あと二万回くらい言ってやったって、足りないくらいだ。

 

 私は電話を切った直後、誰に言うわけでもなくひっそりと、ひとりごとのように

 「……おめでとう」と呟いた。

 

便器のカタチの カレー皿SAN1972

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