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ポジティブ思考の害悪

世間ではポジティブ思考は素晴らしいことだと言われている。

「ネガティブ思考はやめよう!

「常に前向きに考えよう!」

そんな自己啓発本の類いは、いつの世でもなくならない。

……しかし、この感情は本当に素晴らしいことなのだろうか?

 

 

 

全く話は変わるが、

少し前にゼンショーの社長が問題発言をして話題になっていた。

すき家のゼンショーHD社長「3K仕事やりたがらない」:朝日新聞デジタル

 

このニュースに対する僕の感想はこちら

 

すき家という会社はとんでもない会社だ。

強盗に襲われるリスクよりも、人件費の削減を優先する。

だから深夜の1人シフト体制は崩さないとしていた。

【すき家】強盗に狙われても深夜1人営業を続ける理由とは? : はちま起稿

 

さらに、アルバイトが残業代の支払いを求めた裁判を起こした時も

「アルバイトは業務委託なので労働者ではない」

「だから残業代は発生しない」

「このような申し入れをした労働組合員の名簿リストを出すように」

などと、わけのわからない反論をして、裁判所に全否定されていた。

【ブラック】すき家のアルバイトはノルマ未達でサビ残強要!急病などで休むと損害賠償を求められることも : はちま起稿

 

こういった経緯があって、すき家はバイトがボイコット状態でどんどんやめていった。

結果、人員不足になった。

あちこちで店舗を閉鎖せざるを得なくなった。

それによって売上げが下がった。

 

このことに対するゼンショー社長の発言が

「日本人はだんだん3K(きつい、きたない、危険)の仕事をやりたがらなくなっている」

というものである。

 

これほどポジティブ思考の鏡のような人物がいるだろうか?

彼は、すき家の経営がうまくいかなくなった原因は

「自分の経営の問題」ではなく

「日本人の堕落の問題」だと認識しているのだ。

 

「自分は何も悪くないのに、

最近の若い者はちょっときついとすぐ文句を言う。

どうしようもないやつらばかり!!

やつらのせいで、我が社の売上げも下がってしまった。

私はなんて哀れな被害者だ!

そう、私は被害者だ!!

あの堕落した日本人達によって、不当な迷惑を被っている被害者なのだ!!

 

ゼンショー社長、小川賢太郎の言葉は、

悪くかんぐってしまえば、こういう意味だ。

 

本当に、ポジティブ思考は素晴らしい思考なのだろうか??

僕はこのニュースを見て、改めてそう感じさせられた。

ポジティブ思考とは、必ずしも良いことではない。

行き過ぎれば、ただのナルシスト。

ただの責任転嫁。

ただの悪人となってしまう、そういう危険な思想なのである。

 

ネガティブよりもポジティブのほうが楽なのは確かだろう。

でもそれだけ。

だからといって、全ての人々に推奨されるべき生き方だとまでは思えない。

 

人間は、ポジティブとネガティブ、この2つの感情をどちらもバランス良くもっていられるよう、常に意識していかなければいけないんじゃないかな。

そんなことを思った今日このごろである。